足場の価格について知っておくべきポイント!

工事現場や建築現場で目にすることが多い足場には、さまざまな種類があるだけでなく、用途や場所に応じて使い分けられています。

どのように組まれているのか考えたことがある方もいることでしょう。足場を見たことはあっても、足場の種類や用途についてあまり気にする機会は少ないかもしれません。

そこで、この記事では、足場の種類やそれぞれの特徴について詳しく説明します。足場について気になっている方や興味のある方は、ぜひお付き合い下さい!

この記事でわかる事

① 外壁塗装における足場の必要性
② 外壁塗装における足場の相場
③ まとめ
④ リフォけんを使うメリット

塗装工事など外装リフォーム工事を依頼すると必要になる足場。見積りの価格が適正なのか、そもそも足場が必要なのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。

確かに日常生活に全くと言っていいほど馴染みのないものですので、そう思われても仕方ありません。

結論から申し上げますと室内や屋外で高所作業を伴う場合、足場が必ず必要です。足場にもいくつか種類があり、それぞれ特徴があります。

この記事では足場の価格相場や足場の種類など、足場について多くの方が持たれる疑問を解説していきます。

足場を設置する目的

工事を検討される際に、見積書に記載された足場代が思っていたよりも高いと思われるかもしれません。「安くするために足場なしでお願いします」と言いたくなるかもしれませんが、足場は絶対に必要です。

足場の必要性について

足場についての基準や規制については、さまざまな建築関連の法令で定められているため、工事の際には遵守が必要です。例えば、労働安全衛生規則の564条では、事業主は2m以上の高所で作業をする場合は、足場(作業床)を設けなければならないとされています。

足場が必要な理由は主に下記の3つです。

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安定した足場がないと正確な作業ができないため

家の外壁や屋根などの工事は高所での作業です。作業箇所によっては、はしごをかけてできるかもしれません。しかし、はしごを使用して作業をしたことがあるかたはお分かりかもしれませんが、はしごの上は不安定で作業がしにくいのです。それが高所になるとそれだけ危険性が伴うことに加え、不安定な中での作業ですので正確に作業することができません。

せっかく高いお金を払って工事をしてもらうのであれば、しっかりと工事をして欲しいですよね。職人さんを守るためにも、また大切なお家をしっかりと工事してもらうためにも、足場は必ず必要です。

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近隣への洗浄水や塗料の飛散を防ぐため

足場は「正確に施工をしてもらうため」とは別に、近隣の方への配慮にも繋がります。特に屋根や外壁を塗装工事する際は、水を屋根外壁面へ吹き付けて汚れを飛ばす高圧洗浄という作業をおこないます。

また、塗装をする際には汚れや塗料が飛散することがあります。汚れや塗料がお隣のお家に飛んでしまうと、ご迷惑がかかりますし、その後の近所づきあいに支障をきたす可能性もあります。何よりお互い良い気持ちはしませんよね。

この問題の大半は事前に足場を立てて飛散防止シートを貼っておくことで解決できます。工事は自分の家だけの問題ではなく、近隣の方へ多少なりともご迷惑をおかけするものですので、足場を立てて近隣の方へ配慮をするようにしましょう。

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職人の安全を確保して事故を防ぐため

とはいえ、脚立やはしごなどを使えば足場無しでもいいのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに電球交換やちょっと高いところでの荷物の上げ下げ程度なら問題ないかもしれません。しかし、2mを超えての高所になると、思っているよりも足元が不安定になり、作業もやりにくくなります。

塗装工事の場合、片手に塗料缶、片手にローラーで両手がふさがっている状態ではしごを登ることになります。そのような不安定な足元では、落下する危険もありますし作業性も大幅に下がることが考えられます。

足場があることで安定して作業ができる、また足元を滑らせにくくなることに加え、万が一足を滑らしてもつかむ場所があるため転落事故には繋がりにくくなります。

万が一自宅で転落事故が起きた場合、せっかくお家を綺麗にしようと思ってやっている工事にもかかわらず、施主側も職人側もいやな気持ちになってしまいますよね。

職人さんを守るためにも、また気持ちよく工事を終わらせるためにも足場は必要になります。

足場の価格の相場

なかなか馴染みのないものなので、いったいいくらぐらいするものなのかなかなか分かりにくいものかと思います。ここでは日常生活の中で比較的目にしやすく、戸建住宅にお住いの方ならいつかは必ず使用する、戸建工事用足場の費用をご紹介いたします。

工事とセットで業者に依頼した場合

塗装工事などお家の外装関係の工事を業者に依頼し足場の設置が必要な場合、提示される見積書には必ず足場代が含まれます。お家の大きさや形状により足場代は変わるため、以下の計算式をもとに概算を出されてみてください。

①まず足場架面積(足場を設置する面積のこと)を算出します。

足場架面積=[家の外周+8m]×高さ

※足場は外壁から少し離れたところに設置するため、足場架面積は、実際の塗装面よりも大きくなります。家の外周にプラスする8mは、外壁から足場までの部分の数値です。

②算出した足場架面積をもとに、足場費用を出します。

足場費用=足場架面積×(足場設置費/㎡+飛散防止ネット/㎡)

一般的に足場設置費用は600円~900円/㎡、飛散防止ネットは100円~200円/㎡前後です。

二階建て戸建て住宅の場合ですと平均して15万円~20万円ほどが相場となります。

足場のみをレンタルした場合

自分で家を塗りたい方は足場だけレンタルして塗装工事は自分でやろう!と思われるかたもおられることでしょう。お家のサイズにもよりますが、現在一般的に使用されているビケ足場の場合30日間レンタルで20万円程かかります。

足場をレンタルして屋根壁の塗り替えをDIYで検討されている方は今一度再考されることをおすすめいたします。

しっかりと塗料メーカーの定めた仕様を守って屋根外壁塗装をした場合、プロの職人が2人がかりで作業しても2週間程かかります。同じ作業を慣れていない方がすると考えると2週間で終わることは考えにくいのではないでしょうか。2人がかりですればもしかすると30日以内に収まるかもしれませんが、レンタル期間を過ぎてしまう可能性が高いです。

費用は度外視で、ご自身でされることにこだわりがある方以外は、一度かかる費用と作業日数を計算してみてください。

足場を購入する場合

足場を購入しようと思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、参考価格としてご紹介いたします。

ビケ足場の場合ですと1棟セットで購入した場合、100万円程します。個人レベルで使用するには高すぎるのでまず一般の方で購入される方はおられないでしょう。

それでも購入する!という方。購入されましたら「足場の組立て等作業主任者」という国家資格の取得が必要です。この資格がない限り、足場の設置工事を行うことができませんので、資格取得されるまでは足場屋さんに設置工事だけでもお願いしましょう。

足場の種類と特徴

足場にも種類があり、それぞれに特徴があります。値段に大きな差はありませんが、工事をする上での作業性や安全性に違いがでてきますので、一度どの種類の足場を使用して工事をされるのか確認されることをおすすめします。

戸建て工事でよく使用される足場の種類

使用する足場によっての価格差はほとんどないですが、それぞれ特徴があることからお家にあった足場、職人さんの使用しやすい足場を業者が選定して使用します。皆さんがおそらく一度は目にされたことがある、戸建て住宅での工事でよく使用される足場をご紹介いたします。

床・壁・天井のリフォーム・・・30~50万円程

くさび緊結式足場(ビケ足場)

足場の種類としてまずあげられるのが、ビケ足場と呼ばれることも多い、足場の主流である「くさび緊結式足場」です。

くさび緊結式足場は、緊結部が一定間隔についている鋼管を支柱にして、手すりや踏み板などの部材を緊結部に通して固定し、ブラケット(腕木)で支えて足場を作っていきます。

なぜくさび緊結式足場がビケ足場と呼ばれることが多いかというと、1980年に株式会社ダイサンが開発したくさび緊結式足場の商品名が「ビケ足場」だからです。

ハンマーを使って簡単に組み立てられるため、組み立てや解体に時間がかからない点がメリットです。また、足場にかかる費用も少なくて済みます。ただし、くさび緊結式足場は、高層の足場は作れないので、低層住宅や低中層建築の工事の際に用いられます。

くさび緊結式足場(ビケ足場)です。一般的にはビケ足場と呼ばれ、近年で一番目にすることの多い種類でブラケットと呼ばれる金具と、凸金具、凹金具を組み合わせ固定する足場です。組み立てや解体がしやすいこと、踏み板の幅が広く立ちやすい、足場自体も安定しており横揺れがしにくいなど非常に作業がしやすく、一番お勧めの足場です。

ただ足場を設置、解体する際に、ハンマーでパイプを叩いて固定するため、騒音が発生します。事前に近隣の方へお声掛けしておくなど配慮を忘れない様にしましょう。またビケ足場を組むためには外壁と塀との間に最低90㎝のスペースが必要となります。組み立てる部材がユニット化されているので、ハンマー1本で組み立てができ、設置や解体が比較的容易に行うことができます。また、耐久性が高いことも特徴なので、コストパフォーマンスに優れた足場だといえます。ただし設置場所にスペースを要するので、近隣との間隔が狭い場所などでは設置できません。

単管ブラケット足場

ブラケットと呼ばれる金具を使用し、ボルト金具で補強し組み上げる足場です。金具で補強し組み立てるため、登った際の安定感、風に対しての耐久性が高いことが特徴です。またブラケットを使用することで踏み板を設置することができるため、単管足場よりも足元が安定し、作業が容易になります。単管足場よりも安定感があること、またビケ足場が塀と外壁との間に90㎝必要なのに対し単管ブラケット足場は40㎝で良いことから、ビケ足場の次に多く利用されている足場です。

設置する際には、ボルトに緩みがないように締めておかないと足元が不安定になります。またビケ足場と比較すると、ボルトを締めるのに時間がかかることから設置に時間がかかります。

単管足場

単管という長い鉄パイプ2本を抱き合わせることで、形成される足場です。職人さんは2本のパイプに足をかけて作業を行います。パイプとパイプの間に隙間があるため、足を滑らして落ちない様に、また物を落とさないようより注意が必要となります。

不安定な足元での作業となるため、作業性、安全性ともに低いことから、近年ではあまり使われることがありません。ただし、隣の家と隣接しているなど、どうしても足場を設置するスペースがない場合に使用されることもあります。しかし、コストは比較的安価で組み立ての自由度が高く、スペースが狭い場所でも設置できることから、密集地における戸建て住宅の塗装工事では重宝されている足場です。

足場のサイズは2種類ある

最後に、足場の種類について説明します。足場のサイズの規格には、インチ規格とメーター規格の2種類があります。当然ですが、サイズを混ぜて足場を組むことはできないため、足場を組む際にはサイズを確認することが大切です。

ここでは、足場の規格サイズであるインチ規格とメーター規格、それぞれの大きさや特徴などについて詳しくみてみましょう。

インチ規格

インチ規格の足場では、鋼製足場の長さがインチによる規格です。枠組み足場の場合、アメリカから導入された足場を組む技術であるため、欧米で主流のインチ規格のものがよく使われています。

インチ規格の鋼製足場の長さは、短いものが610mm、長いものだと1,829mm(6フィート)になり、これがインチ規格の基本です。この長さに応じて、足場を補強するために組む筋交いの長さも決まります。

メーター規格

インチによる規格は日本になじみがないため、足場の規格もメーター規格を用いているものがあります。メーター規格の足場は、インチ規格のサイズに寄せているため、最も長い基本サイズは1,800mmです。

くさび緊結式足場(ビケ足場)のサイズはメーター規格で、1,800mmのほかに、1,500、1,200、900、600と、300mmの倍数になっています。

サイズが違う理由と見分け方

サイズの規格が異なる理由は、先に述べた通り、アメリカからインチ規格の足場の工法が導入されたためです。特に枠組み足場では、今でもインチ規格が主流になっています。

メーター規格は後から派生した規格ですが、インチ規格にサイズを寄せているため、目で見ただけで区別することは難しいです。よって、正確に規格の違いを見分けるには、足場の資材サイズを測るしかないというのが現状だと言えます。

その他工事で使用される主な足場

ここからは珍しい足場も紹介します。

立ち馬足場(ペガサス足場)

脚立と実際に立つ踏み板が一体化しているものです。好きな場所に移動させて使用できることから室内工事にて多く利用されています。使用する際は、設置する床が平であることを確認してから使用します。また安全性を考慮し、手すりが付いているものを使用することを推奨します。作業床高さは2m未満にするようにしましょう。

昇降式移動足場(アップスター足場)

立ち馬足場と同じようにこの足場も自由に移動させることができます。また昇降式と言われるだけあり、高所作業を行うことができます。

足場をDIYで自分で設置すれば安くなる?

最近はDIYがブームで、業者に頼むよりも安価でできることから足場に関しても同じように安くなるのでは、と思われるかたもおられるかもしれません。

しかし、先ほど紹介させていただきましたように、足場の設置には国家資格を持った人が必要です。足場のDIYはできないものとご理解ください。重大な事故を招く可能性もありますので絶対にDIYはしないようにしましょう。

まとめ

足場には工事内容に応じたさまざまな種類があります。どんな種類であれ、建設工事を行う職人さんの安全性を確保するためには足場は欠かせません。職人さんが作業に専念でき、持てる技術を余すことなく発揮していただけるようにするためにも、高品質な足場を組み立てることが求められます。

足場の仕上がりが、職人さんの安全や建物の仕上がり具合を左右すると言っても過言ではありません。

足場は種類によって組み立て方やメリット、デメリットが異なります。それぞれの足場の種類、足場の特徴を把握して、作業場所に合った足場を建てることが大切です。

足場を建てる際には、いくつかの法令を守らなければなりません。また、組み立てには経験と実績が必要になるため、足場の専門業者に任せるようにしましょう

このコラムを参考に、業者から提案されている内容がどんなものなのかを考え、適切な値段かを判断していただければ幸いです。

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