外壁のリフォームを検討している人は「サイディング」という言葉を知っている人も多いかもしれません。しかしサイディングについてしっかり理解できている人は少ないと思います。この記事では、サイディングの外壁には窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4種類があるので、それぞれの特徴をご紹介します。またサイディングのリフォーム時期、リフォーム方法についても参考にしてみてください。
目次
サイディングの種類
サイディングボードは窯業系と金属系、木質系、樹脂系の4つに分けられます。種類によって特徴やデザイン、機能性が異なるだけではなく、メンテナンス方法も変わってきます。そのため家の外壁に使われているサイディングの種類に合わせたメンテナンスを行う必要があります。またリフォームをお考えの方で外壁材選びの段階だという人も、それぞれの特徴をぜひ参考にしてみてください。
窯業系サイディング
窯業系サイディングはサイディングボードの中でも人気の素材であり、約8割の家の外壁に使われているといわれています。窯業系サイディングは、セメントと繊維質を混ぜて高熱で処理した外壁材のことであり、デザインの種類が豊富であることや施工が簡単で職人によってムラが出ないことが人気の理由です。耐震性や防火性、遮音性が高いなどメリットがたくさんありますが、その一方で防水性が低いのがデメリット。工場で塗装まで施された状態で出荷されますが、年数が経つと防水性が落ちてきて雨漏りやひび割れの原因となってしまうことも。家自体の劣化にもつながりかねないため注意が必要です。
窯業系サイディングの外壁にホコリや土による汚れが付いた場合、塗膜を傷つけないホースの水や雑巾を使って優しく水洗いしてください。藻やカビを見つけた場合は柔らかい布やブラシと中性洗剤を使って洗うようにしましょう。また窯業系サイディングは防水性が低い特性があることから、定期的な塗装で防水性を補うことが大切です。
金属系サイディング
金属系サイディングは、アルミや鉄といった金属を板状に加工したものに断熱材を裏打ちした外壁材のことをいいます。金属の特性から軽量である金属系サイディングは、耐震性に優れており家への負担がかからないのがメリット。耐水性や耐熱性にも優れているため、家の中の温度を快適に保つことができます。窯業系サイディングほどデザインの幅が広いわけではありませんが、金属ならではの質感が好きな人にはおすすめの外壁材です。
金属系サイディングは金属の中ではサビにくいといわれていますが、それでもやはりサビには注意が必要です。衝撃によって傷が付いてしまった場合、そこからサビが発生して広がってしまうこともあります。サビが発生していないかどうかを定期的に点検し、他にも劣化が進んでいる箇所があれば塗装を行うようにしましょう。
木質系サイディング
木質系サイディングとは、天然の木に塗装した素材のことであり、表面が炭化処理されているものもあります。天然の木を使っているため、温かみのあるデザインが一番の特徴です。防火性が低いものもありますが、不燃処理が施された製品も最近は増えてきています。水分を吸収して腐食が起こってしまうことがあるため、他のサイディングボードよりもメンテナンスの頻度が高いことを頭に入れておくようにしましょう。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは塩化ビニール樹脂を使った外壁材のことであり、北米などで人気のある外壁材です。樹脂を使っていることから衝撃に強く、万が一破損した場合も部分的な補修をできるのがメリット。その一方で紫外線の影響を受けやすいことやデザインの種類が少ないことがデメリットだといえます。
樹脂系サイディングは樹脂自体に色を付けてあるため、基本的に塗装の必要がありません。初期費用は高い傾向にありますが、塗装の必要がないことからランニングコストを抑えることができます。またひび割れが起きていたり変色が見られたりする場合は業者に点検を依頼することをおすすめします。
サイディングの材質別費用
サイディングによるリフォームでは使用する材料によって価格が大きく変動します。
以下は外壁を張り替える場合の30坪住宅の大まかな相場です。
材料 | 30坪の相場 | 合計工事費用 | 耐用年数 |
窯業系サイディング | 60万円 | 160万~230万円 | 7~13年 |
金属系サイディング | 48万円 | 150万~220万円 | 10~15年 |
木質系サイディング | 72万円 | 170万~240万円 | 8~12年 |
樹脂系サイディング | 108万円 | 190万~250万円 | 10~20年 |
サイディングを外壁にするメリット、デメリット
メリット
・デザインやカラーバリエーションが豊富
工場で製造されるサイディングボードは、鮮やかさ・明るさの異なる色味が出せたり、無地・木目調・タイル風・レンガ風・石造り風など様々なデザインが施せたりと、装飾の幅がとても広いです。
木材、タイル、レンガといった素材の本物を用意するには非常に高いコストがかかってしまいますが、サイディングであれば、それらの質感を表現することができます。
・工期が短い
サイディングは工場で表面塗装まで行われたパネルを使用するため、リフォームにかかる工期を短くすることができます。 施工においてはモルタルのような吹付作業を必要とせず、現地での細かな作業は少なく済みます。
・工事価格が安い
サイディングは工場で大量生産されるため、サイディングボートにかかる原価を抑えやすくなっています。さらに、工期を短く済ませられることから人件費を抑制することが可能です。
このような背景から、サイディングは工事価格全体を安くすることができます。
デザインやカラーバリエーションが豊富なので、「自宅の雰囲気をガラリと変えたい」という方には、サイディングへのリフォームは向いています。
デメリット
・コーキングのメンテナンスが必要
サイディングそのものと同じように、コーキングにもメンテンナスが必要になります。コーキングとは、外壁材同士にできる隙間を埋めるために充填材を入れることです。特に懸念になるのが、コーキングの耐用年数は5~7年と短く、傷むとひびが入ったり剥がれたりして雨漏りや害虫の侵入などが生じてしまう点です。
1mあたり1,000円ほどで補修できるものの、定期的にコーキングの劣化具合をチェックする必要があります。
・10年に一度はメンテナンスしなければならない
サイディング材自体には防水性がないことがほとんど。そのため、サイディング材の表面塗装が剥がれていくと、雨漏りや浸水する恐れが出てきます。
このような経年劣化の周期は約10年に一度といわれており、メンテナンスが必要不可欠です。
しかしながらメンテナンスの必要性は、どの外壁材にも共通するもの。
サイディングは、現在もっとも使用されている外壁材であることからわかる通り、コストパフォーマンスとバランスに優れた外壁材です。
だからこそコーキング部分のメンテナンスを定期的に行い、不測の事態に備えることが重要なのです。
外壁サイディングのリフォームの方法
サイディングボードの種類とその特徴をご紹介しましたが、サイディングを使ったリフォームにも種類があります。外壁の劣化度合いに合わせてリフォーム方法を選ぶようにしましょう。
部分補修
外壁の劣化がごく一部に限られている場合、部分補修で済ませられることもあります。例えば幅の狭いひび割れや金属部分のサビ、衝撃による傷など。部分補修を行ったからといって、塗装時期を後ろ倒しにしても良いというわけではありません。次の塗装までのつなぎとして部分補修を行い、適切な時期には改めて塗装を行うことをおすすめします。
またサイディングボードの外壁では、ボードのつなぎ目にコーキング材が使われています。コーキング材は重要な役割を果たしていますが、劣化しやすい箇所でもあります。そこで外壁のリフォーム時期になるまでに、コーキングの補修を行うタイミングを設けるようにしましょう。既存のコーキングの上から新しいコーキング材を充填する「増し打ち」という方法もありますが、長期的な目で見ると既存のコーキング材を取り除いて新しいコーキング材を充填する「打ち替え」がおすすめです。
塗り替え
劣化がそこまで深刻ではない場合に選べるリフォーム方法が塗り替えです。外壁の表面を塗装することで外壁材を守ってくれる役割があります。外壁が劣化すると見た目が悪くなることはもちろん、機能性も落ちてしまうため、適切に塗装を行うことが大切です。
カバー工法
既存の外壁の上から新しい外壁材を重ねて設置する方法をカバー工法といいます。既存の外壁の重さに新しい外壁材の重さがプラスされるため、家自体に負担がかかってしまうことがあります。そのため少しでも負担を軽減させるために、新しい外壁材には金属などの軽い素材が選ばれるのが一般的です。カバー工法は外壁の下地まで腐蝕が進んでいないような状態で、塗り替えだけではなく外壁材を変えてイメージチェンジしたいときにおすすめ。張り替えと比べて費用を抑えることができるのがカバー工法のメリットです。
張り替え
既存の外壁を撤去して、一から新しい外壁に取り換えることを張り替えといいます。雨漏りをしていたり劣化が進んでいたりする場合には、塗り替えやカバー工法ではなく張り替えしか選ぶことができないことも。カバー工法では外壁に使用する素材に制限がありますが、張り替えの場合はさまざまな種類の中から選ぶことができます。下地まで腐蝕が進んでしまった場合でも新築のような見た目になるのがメリットですが、既存の外壁材を撤去するための費用や手間がかかってしまうのがデメリット。
リフォーム業者を探す
リフォームをする際に、多くの人が通る悩みのひとつが、リフォーム業者の正しい探し方が分からないというものです。
実は、500万円以下の改修工事には建築業許可が必要がない為、沢山のリフォーム会社が溢れているのが現状です。
中には、安い価格を提示して無責任な工事を行ったり、相場より高額な費用を請求したりする悪徳業者も数多く存在します。
本来であればまず初めに、任せそうなリフォーム業者をご自身で2~3社ほどピックアップしていき、最終的に最後の1社に絞って依頼に至るという流れです。
実はこの見極めがとても難しく、多くの方が迷ってしまい時間だけが過ぎてしまいます。
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メリット
見過ごしがちな近所の施工店を探せる
一括して複数の業者に見積もりを取れる
地域名で検索をかけると、近くの工務店のHPに辿り着き、施工実績や口コミを確認することができますので自分がやりたいリフォームに対応しているかどうか、確認しましょう。
デメリット
業者の人柄が見えにくく信頼しづらい
インターネットを使って業者探しをするデメリットは、リフォーム業者の信頼度や人柄が掴みづらいという点です。その点、リフォけんでは業者が直接お客様にご連絡を致しますのでその後の調査などの調整も可能です。そして信頼出来る業者であれば依頼して見積もりを出してもらうと良いでしょう。
そして費用が高額になることもある外壁塗装ですが、金額だけを見て施工業者を選ぶのは危険です。満足度の高いリフォームを行うためにも、過去の事例なども確認しながら業者選びは慎重に行い、安心のリフォームを実現させましょう。
まとめ
基本的にサイディング、モルタル、タイルなど既存外壁がどの種類であってもサイディングへのリフォームをすることができます。
30坪程度の住宅であれば150万円〜250万円程度の費用で2週間〜4週間の工期で終わるでしょう。
張り替えではなく重ね張り工法を採用する場合はさらに費用を抑えて工期も短くなります。ただし外壁内部の劣化具合などによっては全面張り替えしかリフォーム手段がないこともあります。
内部の劣化は見つけにくいため、自宅に張り替えが必要かどうかは業者に調べてもらうことでわかるでしょう。
優良な業者を選ぶことで費用は抑えることが可能です。悪質業者の手口を把握すれば対策ができますので今回の内容を事前に確認しておきましょう。
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